[その5]緑のカーテンでボスの席の暑さを改善セヨ!
「[その4]事務所の寒さを改善セヨ!(1)まずは寒さの犯人捜し」でお伝えしましたように、南東面に大きい開口があります。ボスの席は、朝日を浴びることができる特等席です。・・・が、そのおかげで、夏の午前中はとても暑い!
そこで、ベランダで「あさがお」を育てて、緑のカーテンを作りました。「緑が生い茂る」という感じではなく、向こうの景色が見えるほど透けておりますが、、、
またまた、サーモカメラを使って簡単実測をしてみました。
撮影日:2012年8月29日 9時ころ
外気温:31℃ 室内温度:29℃ (冷房あり)
サーモカメラで緑のカーテンの効果を確認!
まずはブラインドを開けた状態で撮影します。サーモカメラの撮影画像は以下の通りでした。「緑のカーテンあり」と「緑のカーテンなし」を比べると、ガラス面温度に3℃くらいの差がありますね。スケスケ緑のカーテンでも少し効果が確認できました。
緑のカーテンとブラインドの相乗効果!?
次はブラインドを下ろした状態で撮影してみました。「うちの事務所は、ブラインドやカーテンがあるから緑のカーテンはなくても日除けは完璧!」と思っている方、次の熱画像をよーくご覧くださいませ。
佐藤エネルギーリサーチのテーマカラーの、オレンジ色のブラインドを閉めてみると、、、
(ブラインドは、全閉にしていますが、ブラインドのすき間から、光が入っている状態です)
「緑のカーテンなし」のブラインド表面温度が37.3℃と、ブラインドを開けていた時の温度(36.4℃でした)よりも高くなって(!)います。これは、ブラインドが日射熱を吸収して、ブラインド自体の温度が高くなっているのです。
反対に、「緑のカーテンあり」の部分は、31.8℃とブラインドを開けていた時に比べて、温度が低くなっています。緑のカーテンの「あり」と「なし」では、ブラインド表面温度の差は5.5℃もありました。スケスケ緑のカーテンとブラインドのダブル使いは効果があることが分かりますね。
オフィスの暑さ対策はイスにも注目!!
ブラインドの表面温度を低くし、放射熱を抑えることが、涼しさを感じるため(暑さを感じにくくするため)に、とても大事なのですが、お伝えするのが難しい。
ブラインドの表面温度を低く抑えると、どんなよいことがあるのか簡単に分かる方法がないか、と考えていると、、、、
私たちが座っているイスは、とてもよいイスであることを発見!!イスの背もたれ部分が、メッシュでとても薄い生地です。そして、もちろんオレンジ色!このイスをブラインドの前に設置して、サーモカメラでイスの表面温度を測ってみました。
「緑のカーテンあり」の方が、イスの表面温度が2℃も低いではありませんか。自分が座っているイスの温度が2℃も低いって、すごいですよね。
今年の夏は終わってしまいましたが、来年は是非、緑のカーテンをお試しください。植物を育てる楽しさとともに、暑くない環境を体感してくださいませ。緑のカーテンではなくても、すだれやよしずを用いても。とにかく、窓の外で日射をさえぎることが大事ですよ。
ところで、10月に入って、緑のカーテンを撤去しました。その途端、ボスがひとこと・・・
【おまけ】道路の高反射塗料の効果をこっそり確認
今年の夏、我が社の前の道路に、高反射塗料が塗布されました。そこで、効果をこっそりと確認するため、やはりサーモカメラでパチリ撮影。
日中は、高反射塗料が塗ってある方が、表面温度は7℃も低く、日没後も2℃程度低くなっていました。来年の夏は、もう少し遅い時間も測定して報告できればと思います。
今回は、放射や反射という言葉が出てきましたが、解説はそのうちに、、、、
(公開日:2012年10月12日)