実績紹介
公立学校のZEB実現に向けた 実態調査及び課題の整理
業務の概要
ZEB実現に向けた実態調査及び課題の整理
業務の目的
① 地域特性を踏まえた教室内環境、エネルギー消費、設備運用の実態を明らかにする。
② 学校のZEB化に向けて、設備運用の最適化やパッシブ性能強化による省エネ効果を整理し、
実態に即した省エネ機器や教職員が使いやすい機器の開発課題を明らかにする。
主な調査内容
実態調査から解決策検討まで
実態調査
エネルギー消費特性の把握
- 地域区分1~8から12自治体を選定
- 各自治体の小中学校の月別検針票データを収集
- 併せて教育委員会担当者へヒアリングを実施
上記の内容を実施し、
地域ごとの小中学校のエネルギー消費特性を把握しました。
1.6.8地域の学校の詳細調査
1地域、6地域、8地域の小学校4校では、詳細にエネルギー消費量・温熱空気環境を把握し、公立学校のZEBを実現するために必要な設備機器について課題を整理するとともに提案しました。
調査成果
ZEB実現化に必要な機器開発例
地域特性を考慮した必要な機器開発例
共通(地域問わず)
課題:メンテナンス不足が多い。事前に点検・清掃ができる体制が必要。
必要な機器:①リモコンやアプリで点検を通知
②フィルタ掃除の自動化・ロボット機能
③教職員でも扱いやすい簡易メンテナンス機器
寒冷地域
課題:凍結防止のために暖房機器が兆時間稼働し、エネルギー消費が多い。
必要な機器:①室温22℃を基準に、必要に応じて部分暖房・2段階制御が可能な暖房機器
②教室用コントローラの高精度化・効率化
温暖地域
課題:凍冷房負荷が大きく、外気導入の際に湿度の影響が問題となる。
必要な機器:①高効率な全熱交換機
②外気導入時の除湿性能向上
③教室単位で最適制御できる換気システム
蒸暑地域
課題:オープン型教室の普及により、冷房負荷やエネルギー消費が増加
必要な機器:①教職員が簡単に操作できる空調用リモコンやアプリ
報告書・資料
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